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Ry0TAの日記

2009-05-08

Greg Klyma - Human, Like You

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歌詞はここの中

Human, Like You - In the Meantime - Greg Klyma lyrics

  

曲はここの中

Songs for Matthew Shepard - Queer Music Heritage

  

僕らは同じ通りを歩き、同じ空気を呼吸する

君に関するかぎり、共通点はそこで終わる

でも、ああ、君は何者なんだ、行って、何が正しいのか僕に語る

信じようと信じまいと、僕は自分の人生を愛しているんだ

向き合うにはあまりにつらい、でも僕は怖い、それが真実じゃないかと

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

  

君は天にいる神の教えを僕に説く

そして、ほら、僕を十字架にかけ、憎悪する、僕がどんなふうに人を愛するかということのために

でも、ああ、君は何者なんだ、行って、何が正しいのか僕に語る

信じようと信じまいと、僕は自分の人生を愛しているんだ

向き合うにはあまりに辛い、でも僕は怖い、それが真実なんじゃないかと

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

  

僕らの歴史の、ある時代のことだった

僕らは違う人種を認めることができなかった

もしこれが進化なのなら、神よ、今こそ助けてくれ

ホモフォビアの中であなたを理解することはできないから

  

そして彼らは彼の頭を打ち砕き、彼をフェンスに縛りつけた

案山子のような姿で、ゆっくりと死んでいった、それに特に深い意味なんてない

僕らは同じ通りを歩き、同じ空気を呼吸する

でも僕らの違いが僕らの立場を決める、そして、彼らはいつもそこにいるだろう

  

慣れればいい

  

でも、ああ、君は何者だ、行って、何が正しいのかを語る

信じようと信じまいと、彼らは自分の人生を愛している

向き合うにはあまりにつらい、でも、僕は怖い、それが真実なんじゃないかと

好むと好むまいと、君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は人間なんだ

  

2年前に訳してみようと思って諦めた歌詞だが、やっぱり上手く訳せない(間違いだらけだろうな)。

  

最初に聴いたとき、「僕」は「僕」、つまり歌い手・聴き手自身だろうと思っていた。歌い手・聴き手が、自分は殺されたマシュー・シェパードと「同じ人間」で、生きていたい(人生を愛している)と叫ぶのだ、と。少なくとも僕はそう思いたかった。「向き合うのがつらい」「怖い」「生きていたい」「僕はあなたと同じ人間だ」という言葉は、シェパードの死を前にしたときの自分自身の言葉としか思えなかったからだ。

(シェパードが「僕」である、つまりシェパードの経験に自己同一化しながら歌う・聴く、あるいは彼の経験を他の人間が代弁するというのは、僕には不可能なことに思われた)

  

でも、それはいくらなんでも無理があるんだろう。

歌詞の内容に則していけば、たぶん、「僕」はやはりホモフォビアで殺されたマシューで、同じ通りを歩き同じ空気を吸っても「僕」とは違う、正しいことを説く「君」は、ホモフォビア社会の人々なんだろう。「僕」はそんな人々に、「君と同じ人間」で「生きていたい」のだと切々と訴えている?

  

…歌は好きだが、あまり歌詞の意味は面白くないかもしれない。

(「同じ人間」だと言わなければならないというのが、凄く差別的で悲しすぎる)

  

第4連で「僕」は(マシューだとしたら)「彼」になる。「彼ら」は殺害者だ。じゃあ、第5連の「彼ら」は誰なんだろう。ヘイトクライムを起こす人々のこと?それとも、ヘイトクライムを恐怖する同性愛者たち、という意味?

(それも、「われわれ=異性愛者/かれら=同性愛者」という感じで、面白くないな)

  

英語が分からないせいだが、どうも理解し切れないところが残る歌。最初に焼き付いた印象からなかなか離れられない、離れたくない、というのも、あるかもしれないが。

  

5月10日追記

そうだ。

歌詞の中の「私(I)」と「あなた(You)」が、一貫して同じものを指していると考える必要はなかったんだ。なんて単純な発想の転換(それを考えなかった自分が単に頭わるい)!

  

「私」「あなた」で表される人間、向き合い、呼びかけ合い、しかし1つにはなれない(「同じ」にはなりえない)2人の人間は、僕の考えでは、マシュー・シェパードに代表されるヘイトクライム犠牲者と、かれらを殺すホモフォビア社会に生きている人間(歌い手、聴き手)だ。

執拗なぐらいに「君と同じ人間なんだ」と繰り返されているが、両者は決して「同じ」にはなれない。呼びかけ合っているが、そもそも、(正しいことを説いているらしい)相手が誰なのかも分かっていないのだ。繰り返される「僕は君と同じ人間だ」は、強烈な願いでもあるが、強烈な皮肉でもある。

  

第1連

僕らは同じ通りを歩き、同じ空気を呼吸する

君に関するかぎり、共通点はそこで終わる

でも、ああ、君は何者なんだ、行って、何が正しいのか僕に語る

信じようと信じまいと、僕は自分の人生を愛しているんだ

向き合うにはあまりにつらい、でも僕は怖い、それが真実じゃないかと

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

「僕」は歌い手(聴き手)で、「君」はマシュー・シェパード。

シェパードの死に、恐れ,恥じ入りながら、自分は(あなたがそうだったように)生きていたい、あなたと同じ人間だ、と叫ぶ。だが、ヘイトクライムに殺された「君」と、ヘイトクライムで殺されず、ヘイトクライムを起こす社会のなかで生き延びている「僕」は、同じではない。

  

第2連

君は天にいる神の教えを僕に説く

そして、ほら、僕を十字架にかけ、憎悪する、僕がどんなふうに人を愛するかということのために

でも、ああ、君は何者なんだ、行って、何が正しいのか僕に語る

信じようと信じまいと、僕は自分の人生を愛しているんだ

向き合うにはあまりに辛い、でも僕は怖い、それが真実なんじゃないかと

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

「僕」は亡くなったマシュー・シェパード(ヘイトクライム犠牲者)だと思う。

これは、第1連に対する返歌だ。

同性愛は罪だ、という神の教えを説きながら「僕」を殺した「君」に、生きていたい、僕は「君と同じ人間なんだ」と訴えるかもしれない。だが「君」は「僕」を「同じ人間」だと認めなかったから、シェパード(たち)は殺された。

  

第3連は、差別の歴史が語られる。

人種差別の克服(が実現しているとは言えないかもしれないが)が「進化」なら、

(そして「進化」が神の意志だったなら、)

いまこそ、神に助けて欲しい。人間は進化を必要としている。

  

第4連

そして彼らは彼の頭を打ち砕き、彼をフェンスに縛りつけた

案山子のような姿で、ゆっくりと死んでいった、それに特に深い意味なんてない

僕らは同じ通りを歩き、同じ空気を呼吸する

でも僕らの違いが僕らの立場を決める、そして、彼らはいつもそこにいるだろう

慣れればいい

まるで新聞記事を読むように、マシュー・シェパード事件のことが語られる。

差別社会では、同じように通りを歩いて同じように呼吸をしている同じはずの人間が、差別によって分たれる。

そして、「違う」人間を殺す者が、常に存在する。

  

第5連は、もう錯綜している。

「僕」は生きている僕(歌い手、聴き手)かもしれないし、マシュー・シェパードや、ヘイトクライムで殺された人々かもしれない。

呼びかけられている「君」は僕かもしれないし、マシューかもしれないし、すべての人間かもしれない。

生きていたい「彼ら」は、ヘイトクライム犠牲者かもしれない、加害者かもしれない、ヘイトクライム犠牲者と加害者を生み出す社会を許しているすべての人間(僕ら)かもしれない。

それらがすべて皆「同じ人間だ」「人間なんだ」という悲鳴のような呼びかけに答えはなく、願いは願いのままに消える。

でも、ああ、君は何者だ、行って、何が正しいのかを語る

信じようと信じまいと、彼らは自分の人生を愛している

向き合うにはあまりにつらい、でも、僕は怖い、それが真実なんじゃないかと

好むと好むまいと、君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は君と同じ人間なんだ

好むと好むまいと、僕は人間なんだ

  

……まだ無理があるかもしれないけど、僕はこう読むことに決めた。