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Ry0TAの日記

2009-06-08

リリー・フランキーさんの言葉

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少し前のことになるが、Walkerplusのニュースにリリー・フランキーさんのトーク・イベントのニュースが載った。

  

リリーが激白「“同性”で結婚できるようになればいいのに」-Walkerplus

リリー・フランキー最高! 全国の映画館スタッフが選ぶ「映画館大賞」のトークイベントで、第2位選出作『ぐるりのこと。』(08)に出演したリリーが登壇。彼の小ネタ満載のトークで、満員御礼となった会場が大いに沸いた。

  

まずは、映画大賞の栄えある第1位に選ばれたのは『ダークナイト』(08)について。同作は、リリーにとっても2008年のナンバー1で、ジョーカーがお気に入りのキャラらしい。「1日中ジョーカーの真似をしてました。(ジョーカーが着ていたような)紫のスーツを久々に着ましたね。(ジョーカーのように)女の口の中にナイフを入れてみたくなってしょうがなかったです」 いや、それ、危ないから(笑)。

  

お次は『ぐるりのこと。』の話題へ。精神的に病んだ妻を支えていく夫を熱演したリリー。役作りについては「結構しました。お話をいただいてから、アバラを抜いたり、歯も3本くらい抜きましたけど。そして、やはり歯を戻したりしました」とコメント。おいおい、そんなわけないでしょ。

  

また、“独身”芸能人であるリリーとして結婚観をたずねられたリリー。「いつかはしたいですね。東京が早く“同性”で結婚できるようになればいいんですけど」と、ここでも真顔でギャグをかまし、会場は大爆笑。

  

爆笑に次ぐ爆笑だったらしいトークのなかで、リリーさんは「東京が早く“同性”で結婚できるようになればいいんですけど」と「真顔で」語った。

Walkerplusは、なんだか当たり前のようにこれを「ギャグ」ととって、「真顔でギャグをかました」と書いている。

  

リリー・フランキーさんは、同性婚をギャグにしたんだろうか?笑いを取るために「東京が早く“同性”で結婚できるようになればいい」と言ったんだろうか。

  

リリー・フランキーさんは、5月23日に東京・代々木公園で開催された第1回東京プライド・フェスティバルに、メッセージを寄せている。そのメッセージは、6月2日(火)に放送されたNHK教育『ハートをつなごう』「LGBT3」でも放送された。

  

セクシュアルマイノリティの方に会ったことがないっていうほうがおかしい。知らされてないのかな。狭い価値観の中にいるほうが恥ずかしい。人間って、最終的には同じことで傷ついたり、同じことを感じている。分かち合える」

  

ハートをつなごう』がつないだもの:もう1つの東京プライドフェスティバル - Gay Life Japan

http://gaylife.co.jp/support/804/1295/1296.html

  

異性愛中心主義社会に疑問を持ち、性的少数者に対する差別や偏見に異を唱える異性愛者は決して少なくない。

リリー・フランキーさんは、そういう異性愛者のひとりであり、そのロール・モデルに相応しい発言をしたのだと僕は思う。

  

だが、Walkerplusの記事は、それを「ギャグをかました」で片づけた。

  

異性愛者が、同性愛者が置かれた境遇に関心を持つ。

たとえば同性愛者が結婚できないことを異性愛者が不当に感じ、その考えを公にする。

  

Walkerplusの記事を書いた記者には、そんなことが想像もできなかったのだろうか?

  

異性愛者の、とくに男性が同性愛について発言したとき、それは「ギャグ」ととるのが好意的だ、そんなふうに考えたのだろうか?同性愛に関心を持っているように見られることは、ノンケのセレブにとっては「マイナス」なのだから、とでも思ったんだろうか?

彼の発言をリスペクタブルだと思うような発想は、微塵もなかったんだろうか?

  

「恥ずかしい」というリリーさんの言葉は、Walkerplusの記者に贈りたいところだ。

  

  

注)

もちろん、リリー・フランキーさんのトークでの発言は、壮大なギャグだったと考えられるふしもある。

「"東京"が早く同性で結婚できるようになればいいんですけど」という言葉は、まちがいなく

  

 石 原 慎 太 郎 現 東 京 都 知 事

  

への呼びかけだからだ。

会場の客とWalkerplusの記者が、あの石原慎太郎知事のホモフォーブっぷりをくさして爆笑したんだったら、僕も一緒に笑いたいところなんだが。

  

  

TOKYO FM × Living Together × ぐるりのこと。ポエトリー・リーディング  Think About AIDS」-NOV'S BLOG

http://novkun.jugem.jp/?eid=430

赤杉康伸さんのブログから。2008年6月6日に行われたTOKYO FMとLiving Together計画の第2回コラボ企画のレポート。http://www.tfm.co.jp/diary/bible/

ぐるりのこと。』公開ともタイアップして、リリー・フランキーさんがPWAと家族・友人たちの書簡を読むポエトリー・リーディングをやった。

  

  

Cinema Cafe.netも

と、Cinema Cafe.netの記事も、同じ発言を報道していて、似たようなものだった。

  

リリー・フランキーにも結婚願望あり? 映画館大賞トークに登場、過激な役作りも…

http://www.cinemacafe.net/news/cgi/report/2009/05/6051/

リリーさん自身は独身だが、結婚観について尋ねると「いいもんだな、と思います。(劇中で)夫婦で一緒に立ち食いそばを食っているときは、苦しいものを乗り越えた感が自分にもあって、そのときに翔子(木村多江)が200円くらいの蕎麦を食べてて…。周りはサラリーマンが独りで食べている中で、なんか俺は誇らしげな気持ちになったんですよね。こういう食事だけど、2人で食べているっていうことに。ああいう、一緒にいる感じが憧れます。結婚っていいな、と。いつかはしたいですね。東京が早く同性で結婚できるようになればいいんですけど」と珍しくまじめに答えたかと思えば、最後にあらぬ願望も…。会場からは大きな拍手がわき起こった。

  

「最後にあらぬ願望も…」

って、なんですか。「あらぬ願望」って。Cinema Cafe.netは同性婚反対派ですか。もちろん、それでもいいけれど、せめて真面目に語れよ。

同性愛者が異性愛者と同じような人生の選択肢の権利を持つべきだと、異性愛者が考えを述べる。それはそんなに「真面目に捉えたくない」「笑って流したい」ことなんだろうか、と、こういう記事を読むと感じる。

  

日本ってなんぞや、と思うが、こういうのはまさに「日本的」なのかもしれない。

性的少数者のことを、「差別していない」。厳格なキリスト教徒イスラム教徒のように。なにしろ日本人は「寛容だから」。

だが、「真面目に考える」ことは避けたい。

  

同性婚が実現するまで結婚はしないと宣言したアンジェリーナ・ジョリーとブラット・ピット、メキシコ・シティのシビル・ユニオン法支持に署名したディエゴ・ルナとガエル・ガルシア・ベルナル。

異性愛者のセレブが同性愛者の権利を支持することを、リベラルメディアは、リスペクタブルな行為として報道する(保守派メディアは、もちろんそうじゃないだろうが)。

性的少数者のアライ(同盟者)であることは、セレブにもそれなりのうまみをもたらす。

  

だが、日本のメディアには、そういう発想がないのではないかと思う。

リリー・フランキーさんの同性婚についての発言を、楽しい冗談で処理したがっているメディアの姿勢は、案外日本の同性愛をめぐる表象と隠蔽の政治を露呈しているのかもしれない。印象に過ぎないといわれればそれまでだけど、もう少し考えてみたいことだ。

  

CINEMA TOPICS ONLINE|2008年にスクリーンで最も輝いた映画、リリー・フランキー、映画館大賞イベントで結婚への憧れを語る!

http://www.cinematopics.com/cinema/news/output.php?news_seq=8491

映画館大賞上映トークイベントにリリー・フランキーさん、登場!-映画 音楽 最新リリース情報 etc 総合エンタメ情報発信サイト「Felista」

http://movie.felista.jp/e723.html

最後に大物独身のリリーさんに、結婚について尋ねると「いいもんだなあ、と思います。・・・(略)・・・いつかはしたいですね。東京が早く同性で結婚できるようになればいいんですけど。」あらぬ願望を口にして会場を更に沸かせてくれました。