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Ry0TAの日記

2009-10-11

ビル・コンドン『愛についてのキンゼイ・レポート』インタビュー

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から引用。

  

 私が[映画撮影のために(引用者注)]取材した人の中にクラレンス・トリップという人物がいて、彼は1984年にキンゼイと出会い、プロジェクトチームに参加しました。彼に取材したとき、「キンゼイだったらゲイムーブメントのことをどのように思ったでしょう」と質問すると、彼は、「きっと震え上がったでしょうね」と答えました。キンゼイの基本的な考え方は、ひと言でいうと、すべての人間がそれぞれ独自のセクシュアリティを持っている、というものです。100万匹のタマバチを収集した彼は、こんな小さな昆虫でも他とまったく同じ個体は一匹たりともいないということを発見しました。そして彼は、個体はそれぞれ違っているという考え方を人間のセクシュアリティにも当てはめたのです。問題は、彼が考えたとおり、確かに人間はみんな違っているけれど、自分は<正常だ>という安心を得るためにはグループの一員であるという実感が必要だ、ということです。しかし、「正常」なんてものはどこにもない---あるのは「どこにでもあるもの」と「珍しいもの」だけ。キンゼイが解明しようとしたことはそれに尽きます。何がどこにでもあるもので、何が珍しいものか。彼は人々にこう呼びかけていたのです---自分らしくありなさい!グループから離れなさい!だから、彼にしてみれば、性行動によって自分自身を定義づけるという行為に自由なんて存在しない。われわれはずいぶん進歩したという妄想を抱いているかもしれませんが、キンゼイならきっと、グループに属したいという衝動のほうが、相変わらず、個人の欲望をしのいでいると言うでしょう---現代はグループごとに異なった期待や要求を押しつけてくる時代ですけれど。つまり、性的にアクティブでなければ、というプレッシャーがある現代のティーンエイジャーの女の子は、アイドルのサンドラ・ディーに代表されるような、処女性が尊重された時代の女の子に比べて楽になったのだろうか、ということです。また、多数派に所属することが居心地が悪いと感じる人の場合は?適合することへのプレッシャーは決してなくならないのです。

  

ロブ・フェルド「ビル・コンドンとの対話」pp.325-326.

  

文庫『愛についてのキンゼイ・レポート』は、ビル・コンドンの次の本を抄訳したもの。

Kinsey: Public and Private (Shooting Script)

Kinsey: Public and Private (Shooting Script)

  

内容はこちらの出版情報から。

Kinsey: Public and Private (Newmarket Pictorial Moviebooks) - Powell's Books

http://www.powells.com/biblio?isbn=9781557046475

  

原著の第2部「映画編」から映画のスクリプトビル・コンドンのインタビュー、第1部「キンゼイの生涯と伝説」から、リンダ・ウォルフ「アルフレッド・キンゼイ評伝(A Brief History of Alfred Kinsey)」を翻訳し、主演のリーアム・ニーソンローラ・リニーのインタビュー(これは原著にないのか)、翻訳者の1人、かじよしみさんによる解説が加わっている。

最後の解説は、キンゼイ・レポートの日本での反響や、日本における性行動調査の歴史を取り上げ、巻末には1999年に行われた日本最初の全国的性行動・性意識調査のデータを掲載して、キンゼイの研究を過去の、海の向こうのものではなく、日本にいる現代の人間にも身近に感じさせるような工夫が考えられている。

  

かじよしみさんのブログアイデンティティハウス」

http://identityhouse.blogzine.jp/

2009-07-28

台湾のセクシュアル・マイノリティ文学シリーズ

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前の日記で丁乃非/劉人鵬の論文を引用したが、最近刊行された叢書「台湾のセクシュアル・マイノリティ文学」をぜんぜん読んでいないのだった。

とりあえず書誌情報コピペしておく。

1〜3巻が長編〜短編小説で、4巻が酷児(クィア)批評集。

  

編者の垂水千恵氏による翻訳出版の経緯、

「酷児(クイア)と怪胎(クイア)のあいだで--「台湾セクシュアル・マイノリティ文学シリーズ」刊行をめぐる経緯」

新潮』106(4)(2009), pp.234-237.

  

台湾セクシュアル・マイノリティ文学 1

邱妙津(著)/垂水千恵(訳)『邱妙津『ある鰐の手記』:長篇小説』

作品社 , 2008

  

みやきちさんが詳しいレビューを書いていた作品だ。

  

台湾セクシュアル・マイノリティ文学 2

紀大偉(著)/白水紀子(訳)『紀大偉作品集『膜』 : 中・短篇集 : ほか全四篇』

作品社 , 2008

  

台湾セクシュアル・マイノリティ文学 3

許佑生 他(著)/池上貞子 他(訳)/白水紀子(編)『『新郎新"夫"』 : 小説集 : ほか全六篇』

作品社 , 2009

呉継文(著)/佐藤普美子(訳)「天河撩乱 : 薔薇は復活の過去形」

阮慶岳(著)/三木直大(訳)「ハノイのハンサムボーイ」

曹麗娟(著)/赤松美和子(訳)「童女の舞」

洪凌(著)/櫻庭ゆみ子(訳)「受難」

陳雪(著)/白水紀子(訳)「天使が失くした翼をさがして」

  

台湾セクシュアル・マイノリティ文学 4

クィア/酷児評論集 : 父なる中国、母 (クィア) なる台湾? : ほか全七篇』

朱偉誠 他 (著)/山口守 他 (訳)/垂水千恵(編)

作品社 , 2009

朱偉誠(著)/山口守(訳)「父なる中国、母 (クィア) なる台湾? : 同志白先勇のファミリー・ロマンスと国家想像」

張小虹著(著)/三木直大(訳)「クィア・ファミリー・ロマンス : 『河』の欲望シーンをめぐって」

劉亮雅(著)/和泉司(訳)/垂水千恵(監)「愛欲、ジェンダー及びエクリチュール : 邱妙津のレズビアン小説」

廖勇超(著)/池上貞子(訳)「アイデンティティを求め、幻想を横断する : 『荒人手記』における(同性愛欲望の)トラウマ空間とアイデンティティ・ポリティックスとの対話」

張志維(著)/西端彩(訳)「「仮声借題」から「仮身借体」へ : 紀大偉のクィアSF小説」

紀大偉(著)/久下景子(訳)「台湾小説中の男性同性愛の性と放逐」

洪凌(著)/須藤瑞代(訳)「蕾絲と鞭子の交歓 : 現代台湾小説から読み解くレズビアンの欲望」

  

丁乃非/劉人鵬論文で言及されている論者の中では朱偉誠だけが取り上げられてる。

朱偉誠の論文が取り上げてる白先勇は、『ユリイカ』1995年11月号「総特集:ゲイ短編小説アンソロジー」(古っ!)にも短編が紹介されていた有名な作家。

  

Nieh-Tzu (げっし)  新しい台湾の文学

Nieh-Tzu (げっし)  新しい台湾の文学

2009-07-17

Workshop "What does the Yogyakarta Principles Mean for LGBT Activists and their Work?"@World Outgames 2009

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World Outgamesは、LGBTコミュニティが開催する国際的なスポーツ・イベントの1つ。

http://en.wikipedia.org/wiki/World_Outgames


7月25日-8月2日、第2回World Outgamesがコペンハーゲンで開催される。

http://www.copenhagen2009.org/


スポーツイベントと同時に、LGBT人権問題に関する国際会議World Outgames 2nd International Conference on LGBT Human Rightsも開催されるのだが、

http://www.copenhagen2009.org/Conference/Conference_Program.aspx


その中で、ジョグジャカルタ原則に関するセッションが行われる。

インドネシアウガンダセルビアインドボリビアから、アクティヴィストが集まってプレゼンを行う。

  

ジョグジャカルタ原則、使えるの?という、ぶっちゃけに興味深いテーマ。

とくにアジアアフリカ活動家ジョグジャカルタ原則をどう思っているか。

レポートを待ちたい。


Workshop Block 3, 28 July 2009, 11:00 - 12:30

http://www.copenhagen2009.org/Conference/Workshop_Sessions/Block3.aspx#Content


What does the Yogyakarta Principles Mean for LGBT Activists and their Work?


2006年末、ジョグジャカルタ原則が発表された。以来、世界の各国政府がジョグジャカルタ原則を取り入れてきたが、この原則はLGBT活動家とその活動にとってはどのような意味を持つのか?活動家にとって有用なのか?それともまったく無用なのか?インドネシアではよい実践が行われているが、他の活動家たちは格闘している…。

ジョグジャカルタ原則を利用した、あるいは利用しない活動について発表が行われ、ジョグジャカルタ原則の意味について聴衆と議論する、対話方式によるワークショップである。


At the end of 2006, the Yogyakarta Principles were launched. Since then governments across the world have embraced them, but what do they mean for LGBT activists and their work? Are the Principles usable for activists? Or not at all? Good practices come from Indonesia, but other activists struggle

An interactive workshop with presentations about work with or without the Principles and discussions with the audience about the meaning of the Principles.

Moderator:

Teyo van der Schoot (Netherlands), Hivos

Presenters:

Sri Agustine (Indonesia), Ardhanary Institute

Frank Mugisha (Uganda), Sexual Minorities of Uganda

Maria Savic (Serbia), Labris

Aditya Bondyopadhyay (India), NFI

Ronald Barriga Cespedes (Bolivia), Diversencia

Theme: Human Rights and Politics


司会のTeyo van der Schoot氏は、オランダ人権組織Hivosのプログラム・マネージャー。

http://www.hivos.nl/dut/personal/profile/2429

http://www.hivos.nl/


インドネシアの発表者Sri Agustine氏は、ARDHANARY INSTITUTE: Women Lesbian, Bisexual & Transgender (LBT) Research, Publishes & Advocacy Centreのディレクター。

http://ardhanaryinstitute.blogspot.com/2007/10/profile-ardhanary-institute.html

ILGA第3回アジア大会で"Women LBT Visibility: Developing Capacity and Coalition Building Within and Among the LGBT, Human Rights, and Women’s Movements"という発表をした人だ(↓英語のスピーチが以下のページで聴ける)。

  

3rd International Lesbian Gay Association (ILGA) Conference (MP3s)“Equality in Diversity Now!” Chiang Mai, Thailand, 24-27 January 2008 - Isis International-Manila

http://www.isiswomen.org/index.php?option=com_content&task=view&id=861&Itemid=233


ウガンダのFrank Mugisha氏は、SMUG (Sexual Minorities Uganda)のco-chairperson。

http://www.sexualminoritiesuganda.org/

Frank Mugisha Stands For What's Right - Queerty

http://www.queerty.com/frank-mugisha-stands-for-whats-right-20080129/

http://www.isiswomen.org/index.php?option=com_content&task=view&id=861&Itemid=233

  

セルビアMaria Savic氏は、同国のLGBT組織Labrisから。

http://www.labris.org.rs/


インドのAditya Bondyopadhyay氏は、同国のMSM支援NGO・The Naz Foundation International(NFI) のメンバー。インドエイズ・アクティヴィズムで有名。

http://www.nfi.net/

http://www.ilglaw.org/directors.htm

http://www.worldaidscampaign.org/en/Aditya-Bondyopadhyay


ボリビアのRonald Barriga Cespedes氏は、同国のLGBT組織la Fundación Diversenciaのリーダー。

http://www.ahorabolivia.com/2009/03/18/diversencia-en-santa-cruz/

2009-06-12

"The Role of National Human Rights Institutions in the Promotion and Implementation of the Yogyakarta Principles"

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5月5-7日にAsia Pacific Forumとインドネシア人権委員会により共催されたワークショップ、「The Role of National Human Rights Institutions in the Promotion and Implementation of the Yogyakarta Principles」

http://www.asiapacificforum.net/news/nhris-and-the-yogyakarta-principles.html

最近のジョグジャカルタ原則関連の動きのなかでは、一番関心があったものだが。

アジアアフリカのLGBT問題や難民問題に、どれほどYyPが役に立てるのかが、気になるのだ。ほかのことには大して関心がなくなってきている。

  

APFのサイトに、全ペーパーのDocファイルがアップされていた。すごい。

http://www.asiapacificforum.net/issues/sexual_orientation/

  

エントリにしたいけど、できるかな…?

  

とりあえず以下はオープニング・ステートメントのコピペワークショップの目的と参加者についての詳細が分かる。

www.asiapacificforum.net/issues/sexual_orientation/downloads/apf-regional-workshop-may-2009/Opening_Statement_APF.doc

  

The Role of National Human Rights Institutions in the Promotion and Implementation of the Yogyakarta Principles

  

Opening Statement by Pip Dargan, Deputy Director, APF

  

Tuesday 5 May 2009

  

The APF is very pleased to warmly welcome you to this regional workshop on the role of NHRIs in promoting and implementing the Yogyakarta Principles.

  

We are particularly excited to be holding this workshop in the very town where the Principles were originally developed in 2006 - and to also have so many of the experts involved in that process here with us this week.

  

I would like to thank the National Commission on Human Rights (Komnas HAM) for hosting this historic meeting. It is historic because it is the first time that any regional or international group of NHRIs have come together to discuss the application of international human rights law in relation to sexual orientation and gender identity which have been so clearly set out in the Yogyakarta Principles

  

This morning I would like to set out a brief background on why we are meeting and what we hope to achieve.

  

Under the umbrella of the Asia Pacific Forum this workshop brings together 9 NHRIs from our wide region including the NHRIs of:

  

Indonesia

Australia

Jordan

Malaysia

Nepal

New Zealand

Palestine

South Korea and

Thailand.

  

These institutions reflect the various sub-regions of the greater Asia Pacific as well as the diverse cultural, religious and social composition of our membership.

  

Why are we meeting?

  

Many of the member institutions of the Asia Pacific Forum have individually taken up issues relating to the human rights of persons of diverse sexual orientations and gender identities.

  

Some institutions have acted on complaints of discrimination and human rights violations on the basis of sexual orientation.

  

Others have advocated for changes to law and practice to promote and protect the human rights of these persons.

  

Some have identified persons of diverse sexual orientations and gender identities as priority or vulnerable groups in need of human rights protection.

  

At the regional level issues relating to human rights and sexual orientation and gender identity were raised at the APF’s 11th Annual Meeting held in Suva, Fiji in August 2006.

  

In 2008 at its 13th annual meeting APF Forum Councillors agreed to include sexual orientation and gender identity into its workplan beginning with a regional workshop.

  

The APF also noted that the Yogyakarta Principles made a specific recommendation to NHRIs which called upon them to integrate the Principles into their human rights work.

  

  

What do we hope to achieve from this meeting?

  

By coming together this week we hope to learn and document how national human rights commissions are using their mandates and powers to address discrimination and human rights violations based on sexual orientation and gender identity.

  

We will also have an opportunity to learn about the political and social challenges and tensions inherent in our work on these issues.

  

We want to build a detailed understanding of the Yogyakarta Principles, their relevance to NHRIs and how these Principles and existing international human rights law can be utilised by NHRIs.

  

This week we will also have the opportunity to develop a better comprehension around what is sometimes regarded as confusing or complex terminology - for example ‘sexual orientation’ ‘sexual expression’, ‘transgender’, ‘intersex’ as well develop an understanding around other country-specific terms that refer to sexual minorities.

  

These few days will also provide national institutions with the opportunity to assess what actions member institutions and the APF can take to promote and implement the Yogyakarta Principles, nationally, regionally and internationally.

  

And finally an important outcome to this workshop will be the development of a consensus document from this meeting as the basis for further work on these issues. This morning Chris Sidoti will be speaking in more detail on this concluding document and its process.

  

  

Welcome to Experts

  

As mentioned earlier we are very appreciative to have with us some of the key international human rights experts that helped develop the Yogyakarta Principles. We also have with us highly regarded experts from Indonesia who will discuss political and religious perspectives as well as other experts on sexual orientation and gender expression.

  

I would like to acknowledge and welcome:

  

Professor Vitit Muntarbhorn from Thailand. Vitit was the Co-chair of the Yogyakarta Experts Group and a long-term friend of the APF and is a jurist on the APFs Advisory Council of Jurists. Vitit is also a Professor of Law and has extensive UN experience and was the UN Special Rapporteur on the sale of children, child prostitution and child pornography from 1990-1994, and from 2005 has been the Special Rapporteur on the Situation of Human Rights in North Korea.

  

Ms Sonia Correa from Brazil, who was the other co-chair of the Yogyakarta experts’ group is also with us. Sonia is also a Research Associate at the Brazilian Interdisciplinary AIDS Association and co-chair of Sexuality Policy Watch.

  

Professor Michael O’Flaherty was the Rapporteur of the Yogykarta Experts Group. Michael is Professor of Applied Human Rights and Co-Director of the Human Rights Law Centre at the University of Nottingham. Michael is currently serving as a member of the UN Human Rights Committee.

  

John Fisher who is based in Geneva is co-founder and co-director of ARC International and along with Chris Sidoti was at the forefront of initiating and organising the process that developed the Yogyakarta Principles. ARC International is a prominent organisation working to promote human rights concerning sexual orientation and gender identity and is active in pursuing these rights in the UN HRC.

  

We (will) also have with us Bapak Marzuki Darusman, former Attorney-General of Indonesia, former Chair of the Indonesian Human Rights Commission, current parliamentarian and co-chair of the Working Group for an ASEAN Human rights mechanism. In his term as Vice Chair and Chair of the Indonesian Commission his support was instrumental in the establishment of the Asia Pacific Forum.

  

Ibu Musdah Mulia is a recognised expert in Islam and human rights and is Chairperson of the Indonesian Conference on Religion and Peace.

  

I’m also glad that we have Grace Poore with us this week and Grace is the Regional Coordinator for Asia and Pacific Islands for the International Gay and Lesbian Human Rights Commission.

  

We are looking forward to your various contributions this week.

  

  

International

  

National human rights institutions have a unique role in the promotion and protection of human rights.

  

They are unique because they have official powers to monitor state obligations in relation to international human rights law as well investigate complaints, conduct research, make recommendations to government, undertake human rights education and awareness campaigns.

  

A key role of a NHRI is to address community attitudes that have the effect of discriminating against or violating people’s human rights. This also extends to raising visibility and awareness within the international community and NHRIs have a recognised role to engage within the international human rights system.

  

I remember my first trip in 2003 to the then Commission on Human Rights in Geneva (now the Human Rights Council) . I was bright-eyed and bushy tailed and excited to be the international hub of human rights.

  

That year the Government of Brazil had introduced a draft resolution titled ‘Human Rights and Sexual Orientation’ – it was of course - as you all know - very controversial. Walking through the corridors of the UN I came across a whiteboard. It stopped me in my tracks because I would never have anticipated that I would find scrawled across it the words ‘homosexuals are sick’.

  

I stood frozen in front of that board for a number of minutes realising, perhaps very naively that even within the UN strong negative attitudes towards people of same sex orientation existed and these were obviously being vented in reaction to the Brazilian draft resolution.

  

I also realised how that graffiti sent a very clear message that would have the effect of making some people feel very unsettled or excluded in a place where they would not expect to experience such feelings. It may have seemed like an insignificant issue to some but the impact of that message was not insignificant and the fact that it was in the UN added another dimension.

  

NHRIs have a role in engaging the international UN HR system and raising human rights issues in relation to sexual orientation and gender identity. They can do so though the Human Rights Council, treaty bodies, special procedures and the Universal Periodic Review – as well as in regional human rights mechanisms where they exist.

  

The promotion of non-discrimination and equality in law must go hand in hand with community education and raising awareness and this clearly is where NHRIs can play a leadership role in promoting universal human rights and dignity of the person at the national and international levels.

  

This week the APF, through its membership, is helping to contribute to that process and we are looking forward to mapping out a better understanding of what we are doing as individual institutions and what we can possible do collectively. Finally, in conclusion again I want to sincerely thank our hosts, Komnas HAM, particularly its Chairperson Ifdhal Kasim and Vice Chairperson Ibu Hesti Armiwulan for their support and enthusiasm in organising this workshop in partnership with the APF.

2009-05-12

「歴史」を描き、伝える〜『MILK』

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ブライアン・シンガーの『X-MEN 1』を観たときの衝撃は、忘れられない。

すでに仕込んでいた評判に期待して観始めたのではあった。オープンリー・ゲイのシンガー監督が、アメコミSFの設定に、現代の現実のセクシュアル・マイノリティの境遇をダブル・ミーニングで織り込んだ作品だと。

だが、衝撃は、予測を上回った。

映画は、ミュータントへの対処法に紛糾する議会のような場で始まる。ミュータントへの嫌悪と警戒を煽る政治家が、興奮したように叫ぶ。「ミュータントの教師に子どもを預けられるのか!」

ーーアメリカのLGBT史をほんの少し知っている人間なら、叩きつけられるようなフラッシュバックに襲われる。のっけから襟首を掴んで映画の裏の意味ーーアメリカのセクシュアル・マイノリティの格闘の歴史の奔流の中に投げ込まれ、一気に連れ去られる。差別迫害の視線に抗いながら生き延びようとするミュータントたちは、もはやセクシュアル・マイノリティにしか見えない。

  

「ミュータント」を「ホモセクシュアル」に置き換えるといい。1978年のプロポジション6。ブライアン・シンガーは、『X-MEN』をセクシュアル・マイノリティの物語として紡ぐために、まず観客をハーヴィー・ミルクの時代に連れてゆく。

  

たぶん、恐らく、そういう存在なのだ、アメリカにおいて、「ミルク」は。

  

21世紀のいま、ガス・ヴァン・サントがハーヴィー・ミルクの映画を撮った理由を、誰もが考えるのではないか。

決してメジャーではないが、エプスタインによる優れたドキュメンタリー映画がある。いまあらためて、フィクションとしてハーヴィー・ミルクの映画を作った動機は、なんだったのか。

  

そんなもの、ガス・ヴァン・サントと、もの凄い情熱で脚本を書いたダスティン・ランス・ブラックに訊いてみなければ分からないし、(訊くことはできなから)どんな答えが返ってくるかも分からないが、結果として、この映画が「いま」果たしたことは、1970年代の同性愛権利運動の「歴史」を描き、伝えることだったのではないか。

  

ここでの「歴史」は、歴史学でいう「歴史」ではなく、いわゆる「大文字のヒストリー」、集合的記憶に近い。

歴史的事実を実証的に再構築するというより、のちの人間がその遺産を未来へと引き継いでゆくための歴史の語り。

ショーン・ペンというリスペクタブルな俳優が敬意をこめて演じたハーヴィー・ミルクは、ペンの圧倒的な演技力で僕を猛烈に惹き付けたが、ペンというアメリカを代表する名優が演じているというのだという印象が最後まで消えなかった。「ショーンはハーヴィーそのもの、演技だなんて思えなかった。息を飲むほど驚いた」撮影現場にいたアン・クローネンバーグの言葉は、真実なんだと思う*1。だが(あたりまえだが)ミルクを知らない僕には、ショーン・ペンのハーヴィー・ミルクは、生身の人間というより、現代の僕らの理想を投影するイコンに見えた。

  

こういうかたちで「歴史」を描き、伝えるということは、「歴史」を「編集」することだ。多面的に、何通りにも解釈し評価できる複雑な事実の相当部分を敢えて切り捨て、伝えるべきストーリーを切り出す。

ミルクの演説に救われ、自腹を切ってミルクの生涯について調べ、クリーヴ・ジョーンズをはじめとするミルクの同胞たちにインタビューして作り上げたブラックの脚本は、とても美しく、音楽みたいに演出されている。たとえばあの、誕生日のクリーム・パイのエピソード。ミルクが誕生日にクリーム・パイを顔にぶつける悪ふざけが好きだったことは、「歴史的事実」らしい。映画ではこのエピソードが、ミルクの生涯の変化、ミルクとスコットの関係の変化を示す小道具として、ストーリーの中に定期的に蘇るテーマのように演出されている。「歴史的事実」と違う点は、あっちこっちに見つかる。だが嘘があるわけではなくて、とても巧みに編集されているのだ。

  

このように編集された「歴史」は、どんな効果を持つだろう。

この映画を観て、ハーヴィー・ミルクの時代、1970年代の同性愛者権利運動の転換期(そのスタイルは、現代まで続いている)の歴史に関心を持った人は、さらに自分で本を読んだり、調べることで、その時代のもっと複雑な様相を知ることができる。が、そこまでしない人には、「これ」が「歴史」として記憶に刻まれるだろう。それは同時に、ほかの解釈が消去されることを意味する。ショーン・ペンという名優が演じたことで、アカデミー賞を取ったことで、この「歴史」は「正史」にもなるだろう。映画という「フィクション」は、そのぐらいのインパクトを持つのではないか。

  

それが悪い、というのではない。「歴史」を分かり易く伝えるということは、敢えてその「編集」をやることかもしれない。ガス・ヴァン・サントやダスティン・ランス・ブラックは、「編集者」としては信頼できる、誠意のある作り手だろう。ではそこでどんな編集がなされたのか、編集のやりかたをどう感じたか、なにか感想を述べるとしたら、そこだろう。

(まだ途中)

*1:『写真で見るハーヴィー・ミルクの生涯』p. 113.