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Ry0TAの日記

2010-01-05

天使に遭遇した王様の耳は

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ダウンジャケットは古くなると縫い目から羽毛がはみ出してくるのだった。

相方のセーターの肩に白い羽毛がついているのを見つけて、

羽毛布団で寝てきたのか、どこで、なんでだ、と軽く驚いてから、

そういうことを思い出した。

  

肩の羽毛を取ってやろうとして彼にそう言うと、

「いや、実は俺は天使だから」

・・・・・・

「ふだんは翼を畳んでしまっているが、時々こうして羽毛が抜ける」

  

すごいカミングアウトだ。

俺は天使と暮らしていたのか。

アガサ・クリスティのクィア・リーディング

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Reviews: Reading Agatha Christie - Inside Story | Current affairs and culture

http://inside.org.au/reading-agatha-christie/

  

『グローバル・セックス』(isbn:9784000226141)のデニス・アルトマンが、クリスティのクィアリーディングについて書いていた。

さまざまな時代的偏見があることを踏まえた上で、クリスティ作品をクィアに読む(セクシュアリティに限らず、人種・民族についての偏見なども含めて)こころみは、新しいことではないよう。

2004年から始まったジェラルディン・マクイーワン主演のドラマ、新『ミス・マープル』シリーズがあれこれとクィア的脚色を試みているのは、まさにその流れなのだし。

  

昨日の思いつき的な浅い日記が恥ずかしいので、とりあえず急いで補足。

もっと文献の情報を集めてみたい。

  

Reading Agatha Christieのメモ

アルトマンは、レズビアンが登場するクリスティ作品として、

『予告殺人』

復讐の女神

を挙げている。

『予告殺人』のレズビアン・カップルは、2005年のジェラルディン・マクイーワン主演のドラマできちんと可視化されていた。

復讐の女神』にも、同性への愛が確かに登場する。それを説明するにあたり、「異常」「正常」という言葉がこれでもかと使われているが、それはその愛が支配的な、少女の自由な成長と自己決定権を妨げるものだったことを指しているのであり、同性愛そのものが異常視されているわけではないと言っても良いのではないかと思う。少女が男を愛し結婚し子供を産む欲求を「正常な才能」と言うクリスティに露骨なぐらいの異性愛規範性は揺るがせようもないが、同時に異性愛的なライフコースを生きず少女に激しい愛を抱いた女性の生をある程度は敬意と共感を誘うように描いていたことが印象が残る。

  

あと、「クィア」という語は、ポアロ物の『エッジウェア卿の死』に何度も出てくるそうだ。

妻を虐待し、拷問や性愛の書物に耽溺し、ギリシア彫刻のような美貌の執事を抱えているエッジウェア卿の描写は、同性愛を示唆しているのか、上流階級の性的堕落に対する中産階級の一般的な偏見を示しているのか、はっきりしない、とのこと。

  

クリスティのクィア性は、イギリス中産階級的な偏見と社会構造の下に隠されたもうひとつの逸脱的な世界を描くやり方に潜んでいるという説には、賛成だ。