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Ry0TAの日記

2009-06-15

「ねたみ差別」とは

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差別部落解放問題の用語だが、金石範『「在日」の思想』で知った。

  

同和対策事業などの中で生じた具体的問題を説明する言葉だが、例の「在日特権」説やフェミニズムに対する男性側からの嫌悪など、あるマイノリティ・グループの状況改善が真面目に取り上げられることに対し、「過度な優遇がされている」「かれらのほうが強者である」と反発するマジョリティ・グループの類型的感情も、このような視点から説明できるところがあるかもしれない。

  

ねたみ差別意識-部落問題・人権事典

http://wiki.blhrri.org/jiten/index.php?%A1%F6%A4%CD%A4%BF%A4%DF%BA%B9%CA%CC%B0%D5%BC%B1

差別集団(*マイノリティ・グループ)は自分たちより下位であって当然だ,という*差別意識に基づいて,被差別集団が自分たちより生活条件が上にあるとみなすことで,反感をもつマジョリティ・グループ側の態度。ねたみ差別意識は古く、金銭的に成功した部落民を<○○の分際で、けしからん>と非難する事例は近世にも散見される。しかし近年、同和対策事業により部落の改善が進行するに伴って顕在化し、今日の部落差別意識の主要な発現形態となっている。たとえば、<部落にだけ、立派な住宅が建てられ、安い家賃で入居している><部落の学校の施設は至れり尽くせりのものだ、われわれの学校はみすぼらしいのに>といった声がそうである。これは、社会福祉政策・教育政策・住宅政策など社会政策の貧困により、同和事業と一般政策のアンバランスにより生じた側面があるとともに、部落差別の現実や同和事業の歴史的経過についての無知・無理解と、部落に対する差別意識とが結合した結果生まれた意識である。

  

<羨望差別>という言い方もあるが、羨望・うらやみはその性質上、差別意識とはならない。すなわち、<ねたみ>と<うらやみ>とは、次の点で区別される。両者はともに他者の充足した状態と自己の状態とを比較したときに生まれる感情であるが、<うらやみ>は他者がその充足した状態にあるのを自然に受けとめ、自己もそうなりたいという感情の動きがあるのに対して、<ねたみ>は、本来、他者はその充足した状態にふさわしくないという判断があり、<私の方が、充足した状態にふさわしい>とか、あるいは<その者は、本来の劣った状態がふさわしい>という感情の動きが含まれている。

逆差別http://wiki.blhrri.org/jiten/index.php?%A1%F6%B5%D5%BA%B9%CA%CC

(野口道彦)

  

「日本における部落差別:「職業と世系に基づく差別」に関する特別報告者の NGO に対する質問状への回答より」

作成 反差別国際運動日本委員会(IMADR-JC)/部落解放同盟中央本部/部落解放・人権研究所(2006年2月)pp. 9-10.

http://74.125.153.132/search?q=cache:ySAA6nWIOyQJ:blhrri.org/kokusai/un/un_0037.pdf+%E3%81%AD%E3%81%9F%E3%81%BF%E5%B7%AE%E5%88%A5&cd=5&hl=ja&ct=clnk

これまで、部落と部落民がおかれている劣悪な実態が、部落差別の原因と考えられてきた。しかしながら、「特別措置法」を活用した取り組みによって部落差別の実態が一定改善されてきても、差別がなくなるどころか「なぜ部落ばかり良くなるのだ。われわれの方が逆に差別されているではないか」という「ねたみ差別」(「逆差別」)意識が生じてきたのである。このことは、部落は、劣悪な状況にあればあれで差別され、良くなれば良くなったで差別されるという部落の人々と部落外の人々とがおかれている関係性の中に部落差別の原因が存在していることを教えている。このことをふまえて、「ねたみ差別」が生じてきた原因を分析すれば、一つの原因は、なぜ「特別の施策」を実施してきたかについての教育・啓発が決定的に弱かったことにある。もう一つの原因は、部落の周りに、部落とさほど変わらない困難な状況におかれている人々が存在していたことによる。このことをふまえるならば、「ねたみ差別」を克服するためには、教育・啓発を強化するとともに、部落が良くなるとともに部落とさほど変わらない状況に置かれている周辺地区の人々の状況も改善するための取り組み=「人権尊重のまちづくり」が必要であることが分かる。