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Ry0TAの日記

2009-06-13

君はいくらでも生まれた場所から自由になれる

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朝6時には家を出なきゃならないのに、眠れん(ちなみに今は14日の午前3時だ)。

  

今日は(って、これは13日の夜のことね)、妹から電話があった。2歳の姪の誕生日プレゼント(って、現金を送っただけだが)の礼だ。

すぐに役に立たなくなる下らんモノで貴重な空間を塞がれるより、キャッシュのほうがいいよね。こんなことが言えるのも兄妹ならではで、ありがたい。

姪の誕生日やお年玉として兄や僕が送った些少の金を、妹は教育資金に積み立てているという。それは賢い。でもさ、分かる年齢になったら、やっぱりモノがいいんじゃないかと思うのね。誕生日プレゼントを貰ったって思い出が、大切だと思うから。なるほどね、そうかもね。その時になったら、言ってよ。

  

今日(って、これは14日のことだ、ああめんどくさい)の予定、実家の様子を見に行く話になる。

これは言ってはいけないと思っていたのだが、愚痴が溢れる。

親父がさ、相変わらずなのよ。ちょっと対応が遅れただけで、母さんのことをバカだ、ダメ女だ…

年明けに倒れた親父の予後は悪くないが、歩行のリハビリがはかばかしくない。

母は父の世話に全生活を縛られている。

短気な父の怒声は、なんだか前より酷くなった。僕は月2回母の手伝いに行くが、些細なことで部屋中に響き渡る罵声を聞かない回はない。

約10年前、祖母を介護していたとき、父は弱った祖母に苛立って散々に怒鳴り散らしていた。いま自分が弱って介護を受けるようになったが、今度は介護する母のことを怒鳴り散らしている。どうなっても勝ち組になる人間である。

  

が、妹は言う。

いいじゃない、別に。自分で選んでるんだから。

母のことだ。

そういうもんか?

自分で選んで、ずっと一緒に暮らしてきた相手なんだから。子どもは親を選べないけど。見えてるものが違うんだよ。

…そういうもんか?

  

なにかあったら、今度は絶対に通報する。父が療養生活に入ったとき、かつての祖母を見ていた僕は、兄と妹相手に息巻いた。

怒鳴り散らされるようなそんな生活を、母が自分で選んでいるんだ、と言われても、割り切れない。

  

父親の強権の下でミニ全体主義国家のようだった実家で、たった1人の女の子の妹は辛い思いをした。決して仲のいい兄妹ではなかったのだが、妹が言った言葉で、ひとつだけ忘れられない言葉がある。

子どもを持ったら、ぜったい殴るから、持たない。

  

だが、妹は子どもを持った。特に最初の数ヶ月の育児は辛かったようだが、彼女がかつて恐れていたような、姪っ子を殴るなどという発想は思いもよらないらしい。

そういえば兄もそうだ。内幕は知らないが、怒声も暴力もない家庭を築いているらしい。

兄の家庭も、妹の家庭も、僕が知っている唯一の家庭(ようするに、両親の家)とはまったく別物のようだ。もちろん色々問題は抱えているだろうけれど、いくら話を聞いても信じられないほど平穏で、どこの雑誌に載っている家族?と思うこともある。

考えてみたら僕も、相棒に怒声を上げたことなんて一度もないが。

  

家族を作るということは、べつに家族を反復することではない。だが僕らは長いこと呪いかなにかのようにそれを恐れていた。

少なくとも今の僕ら—って、僕に家族を作れるあてはないが—は、自由になっているようだ。